要約すると、
1. 液晶用CCFLインバータ回路の開発には職人芸的な調整が必要となっていたので、CCFLインバータ回路メーカーは日本、台湾、韓国の特定の大手数社に限られていた。
2. 電流共振型回路は、職人芸的な調整が一切必要なく、駆出しのエンジニアでも手軽に設計できるので、いわゆる「特定の大手数社」は自分たちの主導権がなくなるとして警戒した。
3. 液晶メーカーの董事長や役員クラスは非常な興味を持って開発のバックアップをしてくれたが、「特定の大手数社」は一切の開発協力を拒んだ。
4. 主導権闘争しているうちに、LEDバックライトの手軽さに負けた。(LEDバックライトのコンバータは駆出しのエンジニアでも設計可能)
優先するべきものは業界の将来なのか、目先のことなのか、結局選択を誤って元も子もなくなった。